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百日咳ワクチン(三種混合ワクチン):トリビック・BOOSTRIX

 

百日咳とは

百日咳という病気は、咳やくしゃみから始まり、徐々に咳が酷くなっていく病気で、比較的小さい子供に感染者が多くなっています。
 
特に生後6ヶ月未満の乳幼児では重症化するリスクもあり、その予防が大切です。
 
 

百日咳ワクチン「トリビック」「BOOSTRIX」

生後3ヶ月から三種混合ワクチン/四種混合ワクチンの定期接種が始まるのですが、ワクチン接種が始まる生後3ヶ月までは、赤ちゃんが百日咳に対して無防備な状態です。
 
その期間の赤ちゃんを百日咳から守るために、海外では妊婦さんがワクチンを接種して、赤ちゃんを守る方針が取られています。
 

効果

 
イギリスでは妊婦さんが百日咳に対するワクチン(BOOSTRIX)を接種することで以下の効果が確認されています。
 
・3ヶ月未満の赤ちゃんの感染を78%予防、入院を68%予防
・百日咳による死亡を95%予防
 

値段

 
トリビック:6,000円(現在取り扱い無し)
BOOSTRIX:12,000円
(税込・診察費込)
 
それぞれのワクチンの違いについては、以下のHPをご参照ください。
百日咳ワクチンについて~公式ブログ~

接種する時期

 
妊娠27週~36週
(妊娠27週~30週がお勧めです)
 

百日咳に対する他の対策

コクーン戦略

 
生後すぐの赤ちゃんが百日咳をもらうのは、周囲の大人であることが多いため、同居するご家族や、生後早い段階で赤ちゃんに会いに来る祖父母の方がワクチンを接種して、赤ちゃんを守る方法もあります。
 
海外では赤ちゃんを「繭:コクーン」で包んで守る方法から「コクーン戦略」とも呼ばれています。
 
産まれたばかりの赤ちゃんと接する機会のある方も、ワクチン接種を検討してみてください。

妊娠中に百日咳ワクチンを接種するのはなぜですか。

産まれてすぐの赤ちゃんが百日咳に感染して重症化するのを防ぐためです。妊娠中にお母さんがワクチンを接種することで、体内で作られた強力な抗体が胎盤を通じて赤ちゃんに移行します。これにより、赤ちゃん自身がワクチンを打てるようになる生後2ヶ月までの空白の期間を守ることができます。

百日咳とはどのような病気ですか。赤ちゃんが感染するとどうなりますか。

百日咳は、百日咳菌によって起こる激しい咳を伴う呼吸器の感染症です。大人が感染しても長引く咳で済むことが多いですが、生後数ヶ月未満の赤ちゃんが感染すると、咳で息ができなくなって顔が青紫色になるチアノーゼや、けいれん、脳症を引き起こし、最悪の場合は命に関わるほど重症化しやすい特徴があります。

ワクチンは妊娠何週目に接種するのがベストですか。

十分な量の抗体を赤ちゃんに移行させるため、原則として妊娠27週目から36週目までの期間に接種することが推奨されています。その中でも、抗体の移行効率が最も高まる妊娠28週目から32週目あたりでの接種がベストなタイミングとされています。

お母さんが子供の頃に百日咳ワクチンを打っていても、妊娠中にまた打つ必要がありますか。

はい、お母さんが過去にワクチンを打っていても、妊娠中に再度接種する必要があります。百日咳の抗体は時間の経過とともに減少し、大人になる頃には失われていることがほとんどです。今回のお腹の赤ちゃんに新鮮で十分な量の抗体を届けるために、毎回(妊娠ごとに)の接種が必要です。

妊娠中に百日咳ワクチン(三種混合ワクチン)を打っても、赤ちゃんへの危険性はありませんか。

はい、お腹の赤ちゃんへの安全性は確立されています。妊婦さんに使用するワクチンは、菌の毒性を完全になくした不活化ワクチンであり、国内外の膨大なデータから、赤ちゃんの早産や発育不全、生まれつきの異常などのリスクを高めないことが確認されています。

お母さん自身にはどのような副反応が出ることがありますか。

主な副反応は、注射した部位の痛み、赤み、腫れなどです。また、軽度の頭痛やだるさ、発熱などがみられることもありますが、ほとんどの場合は接種後2日から3日以内に自然と治まります。重大なアレルギー反応が起きることは極めてまれです。

インフルエンザや新型コロナ、RSウイルスワクチンと同時に接種できますか。

はい、医師が必要と認めた場合、インフルエンザワクチンや新型コロナワクチン、RSウイルスワクチンなど、他の不活化ワクチンと同時に接種することができます。同時接種をしない場合でも、次の接種までに特定の期間を空ける必要はありませんが、スケジュールは主治医と相談して決定します。

出産後に家族(父親や祖父母)も百日咳ワクチンを打ったほうがいいですか。

はい、赤ちゃんへの感染を防ぐために、同居するご家族の接種も強く推奨されています。これをコクーン戦略(繭で包むように赤ちゃんを守る方法)と呼びます。お母さん以外の家族は胎盤から抗体を移せないため、自分たちが感染源にならないよう、出産前にワクチンを済ませておくことが有効です。

このワクチンは全員が必ず受けなければいけないものですか。

日本では任意接種(希望者が受ける自由診療)の扱いとなっています。しかし、アメリカやイギリスをはじめとする海外の多くの国では、すべての妊婦さんへの接種が公的に義務付け、または強く推奨されており、赤ちゃんを守るための世界的な標準医療となっています。

百日咳ワクチンの費用はいくらですか。保険は適用されますか。

妊婦さんへの百日咳ワクチン(三種混合ワクチン)は任意接種となるため、健康保険は適用されず、全額自己負担の自由診療となります。当院での接種費用は12000円となります。ワクチンの在庫状況などにつきましては、クリニックの公式LINE、またはお電話にてお気軽にお問い合わせください。